振袖用の長襦袢とは何?着るときの注意点

FURISODE

成人式に向けて振袖レンタルをチェックしていたら「長襦袢もセットになっています」などと記載されている…。「長襦袢とは何?」「絶対着ないといけないの?」と疑問に思っている方もいることでしょう。振袖用の長襦袢の特徴や肌着との違い、振袖を着る際の注意点などについて詳しく解説していきます。

目次

1 そもそも長襦袢(ながじゅばん)とは?

長襦袢の特徴

肌襦袢の特徴

半襦袢の特徴

2 振袖用の長襦袢は必ず着なければいけないの?レンタルできる?

振袖と一緒に長襦袢もレンタルできる?

長襦袢を着ずに振袖を着る方もいるが…

3 振袖を着るときに必要なもの

成人式用の振袖なら、小物一式がセットになったものが安心!

1 そもそも長襦袢(ながじゅばん)とは?

長襦袢(ながじゅばん)とは、着物を汗や皮脂から守るために着用する襦袢と呼ばれる和服の下に着るものです。

襦袢には、着物のような形の長襦袢(ながじゅばん)、上半身だけの半襦袢(はんじゅばん)、下着のように着用する長襦袢よりも袖や丈が短い肌襦袢(はだじゅばん)があります。

それぞれの特徴や役割を紹介しましょう。

長襦袢の特徴

長襦袢は、肌襦袢の上、着物の下に着るものです。身近なもので例えるならば、下着とジャケットの間に着るブラウスのようなイメージでしょうか。

摩擦の少ないツルツルした生地でつくられていることが多く、長襦袢を着ることで着物の滑りをよくして着崩れを防いだり、着物を汚れから守ったりすることができます。

また、長襦袢に半衿をつけて着物を2枚重ねているように見せたり、冬の寒さから守る防寒着を兼ねたりするなど、実用的な役割を持っています。

長襦袢は振袖と同じ形をしているため、袖口や裾などからちらりと見えることがあります。色柄にこだわることで、振袖をよりオシャレに着こなせるでしょう。

肌襦袢の特徴

肌襦袢は、その名の通り肌の上、長襦袢の下に着るものです。袖や丈が短くつくられており、着物を着ると外からは見えません。

いわゆる肌着・下着にあたるため、デザインよりも機能性が重視されるのが一般的。肌触りがよく、汗を吸収しやすい素材で作られていることが多いです。

肌襦袢には長襦袢や着物のような長い袂(たもと)はなく、ゆるめの袖がついています。長襦袢も着物を汚れから防いでくれますが、下に肌襦袢を着ることで、長襦袢や着物に汗が染みることを防げます。

半襦袢の特徴

半襦袢は、オシャレ着的な要素のある長襦袢と、実用的な下着である肌襦袢、両方の機能を備えたもの。半衿がついているため、半衿つき半襦袢と呼ばれることもあります。

半襦袢を着ることで着物を汗や皮脂から守ることができ、着物を2枚重ねて着ているようにも見せられます。

半襦袢は丈が短いため、腰からくるぶしまでの下半身をカバーする裾除けと一緒に使用します。また、肌襦袢は長襦袢と一緒に使用しますが、半襦袢を使用する時は長襦袢を着用しないのが一般的です。

2 振袖用の長襦袢は必ず着なければいけないの?レンタルできる?

振袖を汚れから守り、着崩れを防ぐために、長襦袢は必須アイテムです。

1月の成人式なら、肌襦袢と長襦袢を重ねて着ることで防寒にもなります。半衿をコーディネートしてオシャレに着こなすためにも、振袖には長襦袢を合わせましょう。

長襦袢は、振袖の袖丈(袂の長さ)や裄丈(首から手首までの長さ)にあった長襦袢を用意する必要があります。そのため、振袖と一緒に長襦袢も仕立てるのが一般的です。

振袖と一緒に長襦袢もレンタルできる?

成人式の振袖レンタルには、振袖のサイズにあった長襦袢がセットになっていることが多いです。

レンタルショップにもよりますが、帯やショールといった小物一式レンタルできるので安心してよいでしょう。

ただし、直接肌に触れる和装ブラジャーや足袋などはレンタルできないところもあります。気になる方は事前に確認するようにしましょう。

比較的大きなレンタルショップなら、一式セットでレンタルできたり、肌着や足袋など小物をプレゼントしたりしてくれるところもあります。

長襦袢を着ずに振袖を着る方もいるが…

振袖の下にタートルネックのセーターを着たり、袖口からレースやフリルをのぞかせたりするなど、個性的な着こなしをする場合は、長襦袢を着用しないこともあります。

しかし、振袖は未婚女性の第一礼装であり、成人式は人生の節目にある大切なセレモニー。できれば、フォーマルで品格のある着こなしをおすすめします。

成人式の振袖は、ご両親の希望も考慮しつつ選びましょう。

3 振袖を着るときに必要なもの

「結局のところ、振袖を着る際にはどんなアイテムが必要なのかわからない」という方もいるでしょう。

一般的には、次のアイテムが必要だといわれています。

【振袖一式】
・振袖表地・袋帯(帯)・長襦袢・帯締め(帯〆)・帯揚げ・半衿・重ね衿・草履・バッグ・羽毛ショール・きものバッグ

【和装小物】
・肌着(肌襦袢)・裾除け・帯まくら・帯板(前板・後板)・腰紐・伊達締め(伊達〆)・和装ベルト・コーリンベルト・三重仮紐(三本仮ゴム)・衿カラー・足袋・補正パッド・フェイスタオル

また、肌着の下に和装ブラジャーを着用したり、ヘアスタイルに合わせて髪飾りを用意したりする方も見受けられます。

成人式用の振袖なら、小物一式がセットになったものが安心!

振袖レンタルをする場合は、レンタルショップで必要なものを用意してもらえるのが一般的です。しっかり説明してくれるショップを選んでおくと安心です。

また、振袖の着こなしにこだわるあまり、アイテムをひとつずつ自分で用意しようと思っていると、ヌケモレがあって当日焦ってしまう可能性もあります。

成人式で振袖を着用するなら、長襦袢を含め振袖や和装小物一式がセットになったものを選ぶとよいでしょう。

振袖は、成人式だけでなく卒業式や結婚式などで着用する機会も出てきます。毎回レンタルするのもよいですが、小物一式とあわせて振袖を購入しておくのもおすすめです。

長襦袢(ながじゅばん)は、着物を汗や皮脂から守り着崩れを防ぐための和装下着のひとつです。半衿を合わせたり、袂からチラ見えさせたりしてオシャレを楽しめるアイテムでもあるため、振袖にあったものを選ぶようにしましょう。

振袖レンタルをする際に、長襦袢や帯などもセットでレンタルできるのが一般的。足袋や草履といった和装小物一式も用意してくれるショップならより安心です。

信頼できるショップで、ステキな振袖を見つけましょう。

監修鈴木 則子

1938年 東京出身。1956年、山野高等美容学校に入学。
卒業後、山野愛子分室フタバ美容室で修行。20歳で独立し、トミー美容室を開業。
黄綬褒章
卓越技術者「現代の名工」
全日本美容講師会着付最高師範

この記事をシェアする

facebook
Twitter
LINE

振袖用の長襦袢とは何?着るときの注意点|成人式の振袖レンタルなら京都きもの友禅

来店予約 カタログ請求 店舗一覧
全国42店舗!【振袖】2026・2027年成人ご予約受付中/【卒業袴】2024年卒業式ご予約受付中
CLOSE