振袖レンタルしたあとの保管方法・お手入れは?

FURISODE

振袖レンタルは、成人式のために1週間程度レンタルすることもあれば、前撮りなども含めて1年ほどレンタルできるケースもあります。成人式や前撮りで美しく振袖を着こなすために、保管方法を知っておきたいところ。振袖レンタルの流れや着用前の振袖の保管方法、着用後の振袖一式の畳み方など、振袖レンタルについてご紹介します。

1 振袖は湿気に弱い!振袖レンタルの保管方法

レンタルショップやレンタル期間にもよりますが、振袖レンタルは指定住所に送られてきたものをご自身で保管して着用するケースと、予約の日時にレンタルショップで着付けてもらうケースがあります。

前撮りから成人式当日まで、数日~1年ほどレンタルする場合は、事前に指定住所へ届けてもらい、ご自身で保管して着用し、着用後は指定の住所へ返送するのが一般的な流れになります。

ご自身で振袖を保管する際は、次の点に注意しましょう。

  • 湿気の多い場所に保管しない
  • こまめに虫干しをする
  • 直射日光の当たる場所には置かない

振袖は湿気に弱いです。カビや虫が発生しないよう、数ヶ月にわたってレンタルする場合は保管場所に気をつけましょう。風通しがよくても、直射日光の当たる場所に長時間保管すると、色褪せや変色の原因となりますので注意してください。

振袖を着用する2~3日前から専用のきものハンガーにかけてしわをのばしておくと、キレイに着用できます。事前に美容室などに預ける場合も、持ち運びの2~3日前からハンガーにかけておき、きれいに畳んで預けるようにするとよいでしょう。

2 振袖レンタル着用後の流れ

振袖の着用後は、次の手順で振袖を片付けます。

  1. 振袖を脱いだらすぐに畳まず干して湿気を飛ばす
  2. 振袖や長襦袢、帯にシミや汚れがないか確認する
  3. 草履の裏側の土や汚れを落とす
  4. 振袖や長襦袢、帯などを畳み、返却するものとしないものを分ける
  5. 指定のたとう紙に入れて、期日までに返却する

脱いですぐの振袖や長襦袢、帯は湿気を含んでいます。少なくとも2時間、できれば半日~2日程度は風通しのよい日陰に干しておきましょう。干すことで、しわがのびて畳みやすくなりますよ。

レンタルショップによっては、「小物類はプレゼント」というところもあります。そういった場合は、返却リストが用意されていると思いますので、それを見ながら返却するものとしないものを分けてください。

振袖レンタルはクリーニングをせずに返却できるのが一般的ですが、万が一、レンタルした振袖にシミができている場合は、レンタルショップに相談しましょう。

3 次の方のために!振袖レンタルのキレイな畳み方

振袖レンタルの場合、あなたが成人式で着用した振袖を別の方が着用することになります。返却後にクリーニングされるとはいえ、次に着用する方のためにできるだけキレイに畳んで返却できるとよいですね。

また、正しい畳み方を知っておけば、レンタル期間中に何度が振袖を着る機会があっても安心です。振袖・長襦袢・帯の畳み方や、草履・バッグのしまい方の手順をご紹介しておきます。

振袖の畳み方

振袖を畳む手順は次のとおりです。

  1. 衿を左側にして振袖を広げ、下前を脇線にそろえる
  2. 脇線を持ち上げ、袖を折って下に入れる
  3. 下前衽を折り返し、上前衽を重ねる
  4. 左の脇線を右の脇線に重ねる
  5. 片山と襟がそろうように折り、衿を抑えて軽く引っ張る
  6. 折り目にあわせて衿をキレイにし、袖を折り返してあわせる
  7. たとう紙のサイズにあわせて二つ折りもしくは三つ折りにする

畳やフローリングの上に振袖を広げて畳むとホコリがついたりささくれにひっかかってしまったりする可能性があります。できれば、下に衣装式や風呂敷、バスタオルなどを敷いたうえで畳むことをおすすめします。

長襦袢の畳み方

長襦袢を畳む手順は次のとおりです。

  1. 衿を左側にして長襦袢を広げ、下前を脇線にそろえる
  2. 上前も脇線にあわせて中心に置く
  3. 下前の脇線を背中心にあわせて折る
  4. 袖も同様に、背中心にあわせて折り、折り目にあわせて手前に折り返す
  5. 上前は背中心にあわせて折る
  6. 袖は脇線にあわせて折り、折り目にあわせて奥側に折る
  7. シワがないようキレイに整え、裾を折り目にあわせて折り返す
  8. 二つ折りにして重ね、衣紋抜きがある場合は正しい位置にする

長襦袢も、たとう紙や風呂敷、バスタオルなどの上で畳むとよいでしょう。

帯の畳み方

帯を畳む手順は次のとおりです。

  1. 柄のある面を表(外側)にして二つ折りにする
  2. 金箔や銀箔を使った刺繍がある場合は、その部分に和紙を当てる
  3. たとう紙におさまるまで、何度か二つ折りにする

帯のしわをのばしながら畳むとよいですが、刺繍などに爪や指輪がひっかからないよう注意してください。

草履やバッグのしまい方

草履やバッグは次の手順でしまいましょう。

  1. 草履の裏を含め、全体的に汚れやほこりをとる
  2. 鼻緒やバッグのかたちを整える
  3. 箱や袋に収める

しっかり汚れを取っておくと次もキレイな状態で使用できますよ。

振袖は、湿気や直射日光に弱いです。振袖レンタルを長期間にわたって利用する際は、保管場所に注意し、こまめに虫干しすることをおすすめします。また、成人式や前撮りなどで振袖をキレイに着用できるよう、着用前の準備の仕方も覚えておきましょう。

何度か着用する予定があるなら、振袖や長襦袢、帯などの畳み方を知っておいてくださいね。次に振袖レンタルを利用する方のために、キレイに畳んで返却できると親切です。

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