生まれ育った街、神戸に帰ってきての撮影でした。何歳までここで過ごしていましたか？

小中学校は県内の自然豊かな山の方で暮らしていたのですが、上京する17歳までは神戸で過ごしていました。

いつ頃から今の仕事をしたいと意識するようになりましたか？

17歳の頃ですね。幼い頃から芸能界を目指していたわけではなかったですけど、スカウトがきっかけで今の事務所に所属することになり、お仕事が決まって上京して、時が流れていくようにポンポンポンと決まって行った感じです。だから最初は上京も気持ちもバタバタとしていましたが、表に出る仕事がしたいというよりは、今の事務所の人たちと働きたいという思いと、早く自立したい気持ちが強かった。上京するタイミングでは、この仕事で生きていくという覚悟を決めていた感じですね。

港、南京町、異人館と３つの思い出の場所を巡りました。それぞれ場所でのエピソードを教えてください。

港周辺は、家族や友人達と行っていた場所。幼い頃は兄と遊んだり、友人と学校の帰りに芝生の上でおしゃべりしたりして。神戸に住んでいた頃からよく散歩をしていて、日が暮れてからの南京町は海外のような雰囲気が高まって特に好き。異人館、三ノ宮あたりから歩いて、港まで行くのはお決まりの散歩コースでした。高校時代の文化祭や体育祭の打ち上げ、成人式の同窓会もこのあたり。今日巡った３つの場所は、大切な人たちが自然と集まる場所ですね。

振袖を着て思い出の場所を周りましたが、気持ちは違いましたか？

今回はとても里帰り感を感じました。みんなが振り返ってくれたり名前を呼んで手を振ってくれたり、それがなんだか慣れないし、不思議な感じがしました。仕事始めてから、ずっとコロナ禍だったこともあって、ファンの方と会えるようなイベントもできていなかった。今回帰ってきて、こんなにたくさんの人が私のことを知ってくれていると実感できたのは嬉しい経験でした。おかえりって受け入れられているようで嬉しい気持ちになりました。

山之内さんにとっての神戸はどんな街ですか?

住みやすい街だと思いますし、離れてもずっと私は地元が大好き。何より街の空気感が好き。都会の部分があって、海と山があって自然もたくさんある。すべてがいいバランスなんです。新しい建物ができたり、景色は変わっていくと思いますけど、何年先も変わらない神戸があればいいなと思っています。自然と都会のバランスが取れた街で過ごしたせいか、のびのびとした性格だなと思いますし、この街は今の私を作ってくれた場所。

上京して3年。東京で過ごしている中であらためて感じる地元への想いは？

やっと少しずつ友達や家族に、会いたい時に会いに行けるようになってすごくありがたいです。音楽が好きで、普段からたくさん聞いていますが、上京してすぐの頃は同じ音楽を聞いていても思い出す情景が全部地元。曲聞きながら帰り道よく泣いてたなとか。神戸で過ごした時を思い出していました。帰りたいみたいな思いはなかったですが、音楽と一緒に神戸での思い出が蘇ってくるので、どこに行っても地元のことは忘れないと思う。神戸に帰ってくるとやっぱり心が開放されて、気持ちがリラックスできる。成人式には出れなかったけど、そのあと開かれた同窓会には参加できて、また思い出が増えましたね。

20代で挑戦してみたいことは？

バンジーは飛んだので、次はスカイダイビングしてみたい。あと、日本のいろいろな街にも行ってみたいです。都会よりも静かで自然豊かな田舎が好きなので、地方を巡りたいですね。日本の知らないところもまだまだたくさんあるので、都道府県制覇したいですね。

いくつになっても変わらないでいたい信念や想いはありますか？

私の人生のテーマは愛。そこは一生変わりたくないし、変えたくないなと思っています。愛を与えるも、そして誰よりも自分が自分を愛せる人間でいたい。自分が愛したいと思った人を全力で愛せる人でありたいから、何においても愛を持って、愛に生きようと言いながら生きている。たくさんお仕事させていただくようになって、いろいろな方と出会うようになって、私の幸せってなんだろうって改めて考えた時に、お金持ちになるっていう人もいれば、有名になるっていう人もいるけど、私は有名にもお金持ちにもなりたいわけじゃなくて、普通でいいんです。誰よりも愛を持った、愛に溢れた家庭を築きたいというのが私の夢。とにかく、幸せでいること。仕事もプライベートも全力で楽しんで、今の自分めっちゃ好き、幸せー！って言いながら生きる事。それが全てで、それが一番。死ぬまでそうありたいです。